
こんにちは!うさたです!
「チャートには、たくさんインジケータを表示できるけど、使い方がよくわからない」
「一目均衡表って、どんなインジケータなんだろう?」
FX初心者の方で、一目均衡表を見たことがある方はたくさんいらっしゃると思います。

視覚的にもわかりやすそうな一目均衡表。でも、実は、ものすごーーーく奥が深いインジケータなのです。
一目均衡表の使い方をマスターするには、かなりしっかりと学習を積まないと、使いこなすのがむつかしいインジケータという印象です。正直、FX初心者の方には、移動平均線だけで練習して、相場環境を読みとるスキルを磨いた方が収益アップを実現しやすいと思います。
「それでも一応知りたい!」という方のために、本記事では、一目均衡表がどんなインジケータなのかを、なるべくシンプルにして、なるべくむつかしいことは省いたFX初心者向けにご紹介いたします。なぜFX初心者にはむつかしいのか、ということにも触れていきますね。

目次
一目均衡表とは、どんなインジケータ?
一目均衡表(いちもくきんこうひょう)とは、一目山人(いちもくさんじん:本名、細田悟一)氏が考案したテクニカル指標で、転換線・基準線・先行スパン(2本)・遅行スパンの合計5本の線から構成されている、トレンドやトレンド転換、見通しなどを示しています。
一目均衡表は、総合的な分析に長けている
波動、時間、値幅の分析の総合的な分析力が必要なテクニカルチャートで、特に時間の分析が最も重要と言われています。
一目均衡表の「雲」とは
一目均衡表は「雲」と呼ばれる先行スパン2本に挟まれた部分が視覚的にも伝わりやすいので、「雲」を中心とした分析方法を紹介している情報をよく目にします。
fa-hand-o-down下のチャートをご覧ください。
こちらのチャートだと、淡いピンクや水色の部分が一目均衡表の「雲」と呼ばれる部分です。
「雲」は、抵抗帯として扱われることが多く、分厚い雲だとなかなか抜けにくいとか、薄い雲はブレイクしやすいなどという紹介のされ方が多い印象です。
一目均衡表を扱うのは、FX初心者にはむつかしいかも
個人的には、一目均衡表は、FX初心者にとってむつかしいインジケータだと思っています。
「雲」は、ひとつの判断基準になると思いますが、一目均衡表は非常に奥が深く総合的な分析力が必要なテクニカル指標なので、視覚的にインパクトの強い「雲」だけをすべての根拠にしてしまうトレードリスクが高まる可能性があるからです。
一目均衡表についての体験談
ぼくがFX初心者のころ、一目均衡表をメインに使用していました。
雲に頼り切っていて、エントリー根拠のほとんどを、値動きと雲の位置関係で判断していました。
その頃は、相場の環境認識を全然考えておらず、一目均衡表の使い方もよく分かっていなかったので、当然ですが、負けまくっていました。
昔のぼくみたいな使い方をすると、「なんで勝てないんだろう」と悩みを増やしかねないので注意してくださいね。
一目均衡表は、「雲」だけではなく、5本の線を使って「三役好転」や「三役逆転」という見方もあります。

【一目均衡表】ローソク足と雲を見てみよう!
ここからは、一目均衡表を表示したチャートをいくつかご紹介します。
ローソク足と雲の関係性に着目して見ていきましょう。
先ほどまでの解説や注意点をチャートで表してみました。
【一目均衡表|ローソク足と雲の関係性】雲をブレイク
上のチャートは、赤い丸印のところで、ローソク足が薄い雲をブレイクしていますね。
雲をブレイクしたところを起点に、トレンドが発生しています。

【一目均衡表|ローソク足と雲の関係性】雲がサポート
上のチャートでは、赤い丸印で、分厚い雲がしっかりサポートしているような値動きを見せています。
今後もブレイクするまで時間がかかりそうですね。

【一目均衡表|ローソク足と雲の関係性】レジサポ転換
このチャートは、先ほどの続きです。ブレイクした後、右側の赤い丸印でレジサポ転換しているのが確認できると思います。

【一目均衡表|ローソク足と雲の関係性】ローソク足が雲をブレイクできないことも
上のチャートでは、ローソク足が雲のブレイクに失敗した様子です。
いったん、雲の中に入りましたが、抵抗されて押し戻されたような値動きになっていますよね。
こういった動きになることもありますので、雲に突入したからといって、「このまま抜けるだろう」と早合点してしまうと、押し戻されて損切りになりますよね。
これまでのチャートでご覧いただいたように、きちんと雲に反応するかどうかは分からないのです。このため、雲にだけ集中してしまうと、なかなか利益を伸ばせなくなってしまいがちなのです。
【一目均衡表の注意点】どうして雲だけに集中しない方がいいの?
一目均衡表を使うときに、雲にだけ集中しない方がいいと思うのには、理由があります。
結論からお伝えすると、世界中のトレーダーが、一目均衡表を見ているわけではないからです。
為替相場は、常に売りと買いが攻防を繰り返している市場とも言えます。
トレンドが発生するのは、せめぎ合っていた売りと買いの力が、一時的にどちらかが優勢な状態になったことを表しています。
トレーダーは、もちろんみんな利益を得たいので、トレンドに乗れる方がいいと考えるはずですよね?
では、何を見て「トレンドが発生した!」と判断するかというと、おそらく全員に共通しているのはチャートを見て判断しています。
ですが、全員が一目均衡表を見ていないはずです。(少なくともぼくは表示させていません)
つまり、一生懸命に「雲」を分析しても、追い求めていたエントリー根拠の雲を見ていないトレーダーも世界中に大勢いるはずなのです。
見ている人が少なくなくなればなるほど、市場心理が反映されにくくなると仮定できます。
そうなると、雲だけをエントリー根拠の軸にするのは危険です。
「じゃあどう使えばいいの?」ってなると、冒頭の説明になるので、FX初心者の方には扱いがむつかしいインジケータになると考えています。
まとめ
ぼくがこのサイトであまり一目均衡表を使ったトレードを紹介していないのは、ぼく自身が使っていないという理由もあるんですが、何よりぼくがFX初心者の頃に、雲だけを信じて負けていたからです。
FX初心者の頃は、一目均衡表の雲をはじめ、インジケータのゴールデンクロスやデッドクロスなど、視覚的にわかりやすいエントリーサインに翻弄されていた経験があるので、頼り切ってしまうことは危険だということを身をもって体験してきました。
一目均衡表は優れたインジケータです。ですが、その特徴から偏った分析方法の情報が普及しているのも事実。
これまでぼくが失敗してきた経験を、あなたのトレードの糧にしてくださいね。
一目均衡表は、移動平均線やボリンジャーバンドと組み合わせて使用するのも良いかと思いますが、ひとつのチャートにインジケータをたくさん表示すると、チャートが見づらくなるので、本当に必要なインジケータだけを使うことをおすすめします。
一目均衡表を使う時は「雲」だけに意識をとらわれずに使用するようにしましょう!

あなたが相場環境を読みとりやすいチャートにしてコツをつかめば、ジャンジャン利益を生むトレードのポイントを掴めるようになりますよ!
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