
こんにちは!うさたです!
「FXをはじめてから、トレードが上手になりたくて「損切り」について一生懸命勉強してるけど、ぶっちゃけ「ロスカット」との違いがよくわからない」
そんなFX初心者さんは、たくさんいらっしゃると思います。ぼくもそうでした。
トレードに慣れてきたころ、ロスカットについてちゃんと自分で調べなきゃと思うようになりました。
今は、FXをはじめるのであれば、なるべく早めにロスカットについて理解しておいた方がいいと思っています。
この記事では、FXの「ロスカット」についてお伝えしていきます!
うさたのちょこっとポイント!
なぜロスカットを学ぶのか
くまたくんの言う「ロスカット」は「損切り」のことかな??
せっかくなので、今日は「(強制)ロスカット」について学んでいきましょう!
ぼくもくまたくんのようにFX初心者の時は「ロスカット」=「損切り」だと思い違いをしていました。
どのように捉えるかはご本人の自由なので、そこは特に問題ではありません。
ここでお伝えしたいことは「(強制)ロスカットについて知っておいてほしい」ということをお伝えしたいのです!
ぼくは、先ほどお伝えしたように「ロスカット」=「損切り」と思っていたことを一つの原因として、割と長い期間「ロスカット」について詳しく調べることをしなかった時期がありました。
しかし、調べてよかったです!
ぼくは長年FXをやってますが、ある時「今まではたまたまロスカットにならなかっただけだった」と、調べたとき思い知らされて怖くなったことがあったからです。
ぼくは、あなたにはそのような思いをしてほしくありません!
だから、まだ強制ロスカットについてあまりよく知らないという場合のために、この記事を通してロスカットを学んでいただきたいと思って記事を書いております!
fa-exclamation-triangleこの記事では「ロスカット」=「強制ロスカット」としてお伝えしていきます。
ぜひ、最後までご覧くださいませ!
ロスカットとは
「ロスカット」とは、評価損が一定の水準に達したときに、あなたがさらなる損失になることを防ぐためにFX会社が強制的にポジションを決済する機能のことです。
要するに、あなたの資産を守るための機能と言えます。
おさらいを兼ねて、ロスカットと損切りの違いをご紹介いたします。
- 損切り=あなたがご自身の資産を守ることを目的とし、指定レートまでで損失額が限定されるように、あなたが出す逆指値注文のこと
- ロスカット=FX会社があなたの資産を守ることを目的とし、評価損が一定の水準に達したときに、あなたがさらなる損失になることを防ぐためにFX会社が強制的にポジションを決済すること
このように、あなたがご自身で損失を限定させる注文を出すことを「損切り」と言い、FX会社があなたの資産を守るためにあなたのポジションを強制的に決済してしまうことを「ロスカット」と言います。
またひとつFXの知識が増えてよかったね!
「(強制)ロスカット」は、日本の法律で義務付けられているルールだから、国内FX業者には必ずあるんだよ!
ロスカットの水準
だから、どこのFX会社でトレードしているかによって、いつロスカットになるかが変わってくることを覚えておいてね!
「ロスカット機能を設けておくこと」は日本の法律で決まっていますが、評価損の水準はFX各社によってまちまちです。
『自分が使っているFX会社の水準はどのくらいなんだろう』と思ったら、ロスカットの水準を知りたいFX会社のホームページで調べることができます。
FX会社の多くは、証拠金維持率が50%か100%になったらロスカットを執行するというルールが多いです。
下記の一覧は、主なFX会社のロスカット水準です。ご参考になればと思ったので載せておきますね。
FX会社 | ロスカットの水準 |
DMM.com証券 | 証拠金維持率50%以下に達した時 |
GMOクリック証券 | 証拠金維持率50%以下に達した時 |
FXブロードネット | 取引証拠金の100%の額に達した時(ブロードS25コース) |
ヒロセ通商 | 有効比率(=証拠金維持率)100%以下に達した時 |
JFX株式会社 | 有効比率(=証拠金維持率)100%以下に達した時 |
トレーダーズ証券(みんなのFX) | 証拠金維持率100%以下に達した時 |
OANDA Japan | 証拠金清算割合が50%以上となった場合(一部例外あり) |
FXTF(FXトレード・フィナンシャル) | 証拠金維持率100%以下に達した時 |
外為オンライン | 取引証拠金の 20%の額 に達した時(L25コース) |
外為ジャパン | 証拠金維持率が60%以下に達した場合 |
ライブスター証券 | 取引証拠金の25%の額 に達した時(レバレッジ25コース) |
*2018年11月時点
*有効比率と表示しているFX会社がありますが、内容は証拠金維持率と同じです
FX会社によって、ロスカットの表記の仕方に違いがありますが、どれも「この水準になったらロスカットしますよ」というものです。
また、FX会社の中にはいくつかコースを選べるFX会社があります。
上記の表では、FXブロードネットやOANDA Japan、FXTF,外為オンライン、ライブスター証券が該当します。
FX未経験の方は、FX各社のロスカット水準を見てもピンとこない方がいらっしゃると思います。
そんな方のために、ちょこっとポイント第2弾です!
うさたのちょこっとポイント!第2弾!

ロスカットは、何の予告もなく執行されるものではありません。
ロスカットになる前に、マージンコールというお知らせがやってくるFX会社があります。マージンコールを簡単にご説明すると、「ロスカットに向かってますよ!気づいてますか?!」と注意のアナウンスをしてくれるようなイメージです。このマージンコールもFX会社によって水準が異なりますが、FX各社が設定している証拠金維持率以下になると注意喚起のお知らせが来るシステムです。それでもポジションを保有し続けてロスカットレートに達すると強制的に決済になってしまいます。ロスカットもそうですが、事前に危険をお知らせしてくれるマージンコールもまた、私たち投資家を守ってくれるシステムがありますよ!
でも、一番大事なのは、そのシステムを頼りにすることじゃなくて、「そのシステムがなかったとしても、自分でちゃんと投資額を決めてコントロールする」ことなんだ!
難しそうに聞こえるかもしれないけど、「まずは損切りの許容損失額を決めて、それを必ず守る!」ってことだけでも資産管理がグッと上達するよ!
余裕を持った投資を心掛けましょうね!
ロスカットの水準はご理解いただけたかと思います。
ここからロスカットの仕組みについてもう少し詳しく見ていきましょう!
ロスカットの仕組み
ここからはロスカットの仕組みを簡単にご説明いたします。
ロスカットの仕組みをご説明していくために証拠金維持率の記事で使用したクイズをここで使おうと思います。
証拠金維持率の記事で出したクイズでがんばって計算してくださった方は、ここからロスカットの仕組みを読み進めていっていただくことで、FXの理解がさらに深まるでしょう!
証拠金維持率の記事で出したクイズの2問目の問題と解答が以下の内容です。
そのシチュエーションを下記の状態と仮定した場合、証拠金維持率はいくらになるでしょう?
【シチュエーション設定】
FX口座資産:10万円
レバレッジ比率:25倍
ドル円の現レート:100.00円
ドル円買値レート:101.00円
ポジション数:1
ロット数:1ロット(10,000通貨×1)【答え】
証拠金維持率225%
この証拠金維持率が、あなたがポジションを建てたFX会社の証拠金維持率の水準以下になった場合、ロスカットになります。
DMM.com証券やGMOクリック証券を例に考えてみましょう。
どちらのFX会社も証拠金維持率50%以下に達した時点でロスカットになります。
クイズのシチュエーション設定では、ドル円レート101円で1万通貨の買いポジション1ロットを持ったという設定です。
証拠金維持率50%になるレートってどれぐらい下落した時だと思いますか?
正解はこちらです。
37,144円÷18,600円×100=約50%このシチュエーションの場合、101円から92.86円までレートが下がったら、ほぼロスカットになります。
レートにして、およそ8.14円下落した場合がロスカットレートになります。
あなたはこの回答を見てどんなことを思いましたか?
などなど、いろんな見方があると思います。
その率直な考えが、ロスカットに対する、今のあなたの「解」です。
自分の「解」を今ひとつ見つけたことを覚えておいてくださいね!
ロスカットの仕組みでもうひとつ大切なこと
ロスカットの仕組みで、もうひとつお伝えしておきたいことがあります。
そのポイントとは、ロスカットになるとすべてのポジションを強制的に決済されるというポイントです。
例えば、ポジションを2つ持っていたとします。
- ひとつは、利益が少し出ています。
- もうひとつのポジションは、ロスカットになってしまいました。
この場合、ポジション2つとも強制的に決済されてしまうのです。
何度もお伝えしますが、ロスカットにならないためにも損切りをしっかり設定して、次のトレードチャンスに投資できる体制を整えておくことがFXではとても大切です!
それでは、ここまでのまとめをおさらいしましょう!
- 「ロスカット」とは、評価損が一定の水準に達したときに、あなたがさらなる損失になることを防ぐためにFX会社が強制的にポジションを決済する機能のこと!
- あなたがご自身で損失を限定させる注文を出すことを「損切り」と言い、FX会社があなたの資産を守るためにあなたのポジションを強制的に決済してしまうことを「ロスカット」と言います!
- ロスカットの水準はFX会社によって異なる!
- ロスカットになる前に、マージンコールというお知らせがやってくるFX会社があります!
- ロスカットになるとすべてのポジションを強制的に決済されてしまう!
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます!
ロスカットと損切りの違いは、もうわかりましたよね!
ロスカットの水準は、FX口座開設時に目を通す「取扱説明書」のようなものがあるのですが、そこに記載されていることが多いです。ホームページから口座開設に進まないと載っていないFX会社が多いです。
ぼくが知っているFX会社の中では、口座開設まで進まなくてもホームページ上でロスカットルールについて確認できるのは、DMM.com証券だけですね。(他のFX会社にもあったらすみません)

『当社でFXをすると他社よりこんないいところがありますよ!』をホームページをご覧の方にご覧いただいて、少しでも「利益」につながるところにフォーカスをする。企業として当然だと思いますし、間違っていないと思います。
企業が競争している世の中で、「ロスカットルール」についてまで誰でも簡単に見れるところに載せることって、結構勇気がいることやってるなって感心します。
この記事でロスカットについてたくさん解説させていただきました。
為替相場はどう動くのか確証が持てない取引なので、ロスカット水準ギリギリでトレードをしていると、あっという間に資産がなくなってしまう可能性があります。
余剰資金で余裕を持ってトレードすることを心掛けていると、ロスカットはそれほど気にすることはないでしょう。
ただ、証拠金維持率を見て「ポジション増やせるかな」を瞬時に判断できるようになるのは立派な戦略です。
別の記事でお伝えしますが、ポジションサイズを理解したトレードができると利益の増え方が格段に上がります。これは収益アップを目指すメソッドのひとつだとぼくは考えています。
そのスキルを身につけるためにも、この記事のロスカットの水準と仕組みが役に立ちますので、ぜひロスカットの内容を覚えてくださいね!