
「利確目標が30pipsなのに、10pipsで利食いしてしまう・・・」
「しっかり分析したつもりだったけど、エントリーした途端に怖くなってすぐ決済してしまう・・・」
こんな経験はありませんか?
それは、単にトレードスタイルが合っていないだけかもしれません。
トレードスタイルを決める5つのメリットは、FXでトータルプラス収益まで辿り着くための近道です。
FXは、トレードスタイルを決めておくことでトレードでトータルプラス収益を目指していくための5つのメリットが生まれます。
この記事では、なぜトレードスタイルを決めておくことが収益アップにつながりやすいかについて解説していきます。
目次
トレードスタイルの種類をおさらい
FXの代表的なトレードスタイルは、3つあります。
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- スイングトレード
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- デイトレード
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- スキャルピング
トレードスタイルの違いはいろいろありますが、最も注目すべきポイントは、ポジションの保有時間の違いです。
スイングトレード | 中期(~長期) |
デイトレード | 短期 |
スキャルピング | 超短期 |
上の表は、トレードスタイルとポジション保有時間のざっくりとしたイメージです。
トレードする場面に応じてトレードスタイルを変更すれば、収益チャンスが増えるように思えます。
しかし、あらかじめトレードスタイルを決めておく方が、トータルプラス収益を目指す上でメリットがあります。
トレードで勝てないのはトレードスタイルが原因?
トレードスタイルを決めてトレードする方が、収益アップにつながりやすいとぼくは考えています。
あらかじめトレードスタイルを決めておくと、トレードでとても大切な資金管理とメンタル管理がしやすくなるからです。
トレードスタイルを選んでおくことでさまざまなメリットがあるんだ。
そのメリットが資金管理やメンタル管理にプラスの効果をもたらすんだよ。
それでは解説していきます!
トレードスタイルを決める5つのメリット
トレードスタイルを決めておくことで、FXでトータルプラス収益を目指すメリットがたくさん生まれます。
FX未経験の方や初心者トレーダーの方は、まだ自分のトレードスタイルが決まっていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。自分に合ったトレードスタイルがどのトレードスタイルなのか定まっていなくても大丈夫です。
むしろ、これからご紹介するトレードスタイルを決めておくメリットを知った上で自分に合ったトレードスタイルを決めていく方が、これからのFXライフを視野に入れてトレードスタイル選びができるでしょう。
【メリット1】メンタルがブレにくい
トレードスタイルを決めておくと、メンタルがブレにくいというメリットが生まれます。トレードスタイルに基づいてエントリーポイントや利確・損切りポイントを決めるため、事前にしっかりと分析してトレードスタイルに応じた注文を出せるからです。
しっかりと分析して利のあるところのみで毎回エントリーするようにすれば、トータルで損小利大になっていきます。
ところが、トレードスタイルを決めずにエントリーしてしまうと、プロスペクト理論が発動して、もっと利益が出る可能性があるにも関わらず、微益で確定してしまいやすくなります。
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例えば、スイングトレードでは100pips狙える場面で一旦10pips含み益が出たところでトレンド形成の勢いが止まってしまった場合、大きな波の視点ではこの抵抗帯を抜けてしまえば一気にトレンド方向へ進む可能性があるかもしれません。
しかし、トレードスタイルが定まっていないと、まだまだ伸びるか不安なので、せっかく出た含み益を手放したくないという気持ちから、もっと伸びていく手前の小さな利益で確定させてしまうことが起こってしまうのです。
トレードスタイルを決めておくと、エントリーや利確・損切りすべてに根拠を持ってトレードできるようになります。
しっかりとした根拠が多ければ多いほどトレードに自信がつきます。
トレードに自信がつくと、利益をしっかりと伸ばしてから利確できたり、反対方向へ進んでしまってもきっちり損切りして次に備えることにつながるので、メンタルがブレにくいと結果的に損小利大にしやすくなるのです。
【メリット2】利益をしっかり狙える
トレードスタイルを決めておくことで、トレードスタイルに応じた利益を狙うことができます。
為替差益を狙う場合、ポジション保有時間が違うことによって、相場で狙うボラティリティが違うということでもあります。
波の大きさが違うと、目標とする利益や損切りの幅が変わってきます。
利確目標がしっかり定まっているからこそ、保有しているポジションが「もっと利益を伸ばせるのか」「ここで利確しておくべきなのか」の適切な判断をつけることができます。


利益を伸ばすことが難しいと感じる理由のひとつが、利確目標がしっかり決めきれていないことにあります。
利確目標がスイングトレードで数日かかると想定されるポイントで、損切りにも到達していないのに、エントリーしてからわずか数分で微益を決済してしまう
といったケースなどです。

こういったことに心当たりはありませんか?
利益を伸ばしていきたいのであれば、損切りと同じくらい利確目標もしっかりと決めてからエントリーしましょう。
その目標に到達するまでに「どれくらい時間が必要なのか」を想定しておくと、多少の値動きで翻弄されにくくなります。

4時間足がメインならスイングトレードを意識していると思うんですが、エントリー後2~3分で決着をつけたいならデイトレードかスキャルピングよりのトレードスタイルになります。
トレードスタイルが定まっていないと、利益を十分に伸ばしていくことが難しくなります。
エントリー前に利確目標をしっかり決めて、目標レートを軸にしてトレードをすることは、利益を最大化していく戦略のひとつとして有効ですよ。
【メリット3】きっちり損失を限定できる
トレードスタイルを決めておくメリットとして、しっかり損切りできることが挙げられます。
FXでトータルプラス収益を狙うには、しっかり損切りをして、損失をズルズル拡大させてしまうことを防ぐことです。1トレードで大損してしまうとトレードで取り返すのは難しいのですが、きっちり損切りしてしっかり利益を獲ればいくらでもチャンスはあります。
損失がズルズル拡大していく時に、次のような心理状態の場合があります。
同じような局面でエントリーしたポジションを決済せずに保有したままにしたところ、今度はレートが逆行してきました。「前は結果的に予想通りの方向へレートが進んで行ったんだから、ホールドしてたらまた利益方向に転換するはず」と思っていました。
いよいよ損切りラインに近づいてきたので今回のトレードで利益が出る雲行きが怪しくなってきましたが、前回のトレードで利益を獲り損ねたことが悔しくて、今回こそは大きな利益を獲りたいと思い、損切りラインを下げてしまいました。
しかし、レートの逆行は止まりません。少し回復する動きを見せたときに損切りすればいいのですが、「せめて含み損がゼロになったら決済しよう」と考え、損切りラインを下げ続けて大きな損失になってしまう。
取り返しのつかないところで損失を確定しなければならなくなり、「最初の損切りラインで決済しておけば、今でもチャンスはたくさんあったのに・・・」と後悔する結果に。
トレードスタイルをしっかり決めた損切りラインは、言わば「このラインを超えると利益が見込めなくなるライン」と言えます。損切りラインを割る時点で、そのトレードに勝機がないことが理解できていれば、損切りラインを変更せずに淡々と損切りして次のトレードに気持ちを切り替えることを優先できるはずです。
トレードスタイルが定まっていないと、損切りラインの根拠も不明確になりやすく、損失をズルズルと広げてしまう可能性が高まります。
しっかり損切りをして、次のチャンスに備えるためにも、トレードスタイルを決めておくことは大切です。
【メリット4】学習効率が上がる
トレードスタイルを決めておくメリットとして、学習効率が上がることも挙げられます。
単純な話ですが、1つのトレードスタイルに集中して習得していくのと、複数のトレードスタイルを同時並行で習得しようとするのでは、1つに集中して学習した方が時間効率が良く、トレードにおいて自分の「解」に辿り着きやすいからです。
『こうやったら利益を伸ばせた!』
『これが原因で失敗したから、次にこのケースが来たら様子を見てからにしよう』
など、トレードに対する自分の「解」が多いほど自信が増すので、収益アップになりやすいです。
いろんなトレードスタイルを実践していると、情報を整理するのが難しく、トレード結果を検証しずらくなります。
そうなると学習効率が下がってしまい、トレードに対する自信がつかないままチキン利食いや損切り貧乏に陥りがちです。
トレードスタイルが違うことによって、同じエントリーポイントでも売りと買いの目線が異なることがあります。また、レバレッジなどの資金管理や、見るチャートの時間軸も違いますし、通貨の関係性や経済指標に対する考え方も変わります。
fa-smile-o:いろんなことが関わって相場が動いているので、トレードスタイルを絞れば絞るほど、集中して学習できますし、トレードの検証もしやすいです。
結果として、ひとつのトレードスタイルに集中していく方が、学習を習得しやすく、収益アップに近づきやすいと言えます。
ひとつのトレードスタイルで自分の「解」に自信がついている頃には、トレードにも慣れてきている頃でしょう。
さらに収益を伸ばしたい方は、ひとつのトレードスタイルに自信がついたら別のトレードスタイルに挑戦するのが良いですよ。
【メリット5】FXを継続させやすい
FXを継続することにつながることも、トレードスタイルを決めておくことによるメリットと言えるでしょう。
トレードスタイルを決めておくと、リスクリワード(損失と利益)のバランスを保ちやすくなるため、資金管理が安定してきます。
適切に資金管理をしながらトレードをすることは、預けている資金に対して大敗するリスクをコントロールするスキルと言えます。
資金管理はFXを継続するスキル、すなわち、いつでもチャンスに投資できる準備をするスキルなのです。
トレードによって不労所得を得るチャンスは、FXを継続していることが大前提です。
『継続は力なり』という言葉がありますが、正にそのとおりです。少額でリスクを抑えたトレードであってもいいんです。
自分なりに相場を分析して、勝っても負けてもしっかり検証を行う。これを続けることでトレードスキルが着実に向上し、トータルプラス収益を稼ぐことまで辿り着く力になります。
しかし、資金の多くを失ってしまうと、FXを継続することが困難になってきます。
トレードスタイルが定まっていないと、次につながる結果を検証しにくいというデメリットが発生します。結果を検証できないと損切り貧乏やコツコツドカンになって、気付けば資金の多くを失っている可能性が高まります。
例えば、スイングトレードでは、押し目買いポイントと判断できる場面でも、スキャルピングで見れば売りのエントリーポイントとして判断できる場合があります。長期的な視点ではロングでも短期的な視点ではショートというように、トレードスタイルの違いでロングとショートのどちらのエントリーポイントともとれる場面はいくらでも存在します。
しっかりと検証できていないまま次のトレードに挑むと、トレードに自信がついていないまま次に挑むので



といったメンタル管理による弊害も出てきてしまいます。
FXは、トレードが上達しないと継続し続けるのが困難です。
常に誰かがモチベートしてくれるものではないですし、止めようと思ったらいつでも止めれます。トレードが上達するまで諦めずに結果が出るまでやり続けるかどうかは自分次第のところがあります。
しっかりとトレードスタイルを決めてトレードスキルを磨くことでドンドン上達していきます。そこに辿り着くまでFXを継続することはとっても大切です。
【メリット2】利益をしっかり狙える
【メリット3】きっちり損失を限定できる
【メリット4】学習効率が上がる
【メリット5】FXを継続させやすい
まとめ
今回の記事では、トレードスタイルを選んだ方が良い理由についてお伝えしてきました。
FXはホントにたくさんの情報がありますが、プロのトレードスタイルと手法を、そのまま真似すれば勝てるほど甘い世界ではありません。
しかし、「自分に合ったトレードスタイル」を見つけ、自分の得意な勝ちパターンが分かれば、プロでなくてもトータルプラス収益を十分見込めるようになります。
FXは答えを自分の外側ばかりに求めていると、余計に難しく感じる場面が多いです。トレードスタイルもそのひとつ。
あなたには「あなたに合ったトレードスタイル」があります。
FXで収益アップを目指す答えは、自分の外側ではなく、あなた自身が持っていることがあります。
だから、「あなたに合ったトレードスタイル」をあなた自身が見つける必要があるのです。
次の記事では、あなたに合ったトレードスタイルを見つけるためのポイントをまとめています。ぜひ、ご覧ください。