
こんにちは!うさたです!
今日は「リフレクティングピラミッディング」というピラミッディング投資法のひとつをご紹介します。
ピラミッディングは積み増し投資方法でいくつかの種類に分けることができます。
当サイトではリフレクティングピラミッディングの他にも違うピラミッディングの方法をご紹介しています。
よろしければこちらの記事も参考にしてみてください。
今回ご紹介するリフレクティングピラミッディングは、他のピラミッディングに比べると比較的取り組みやすい投資方法だと考えていますし、実際ぼくも使う方法です。利益を上げるトレードになれば大きく稼ぐことができますが、毎回トレードが利益になるとは限りません。投資自体リスクがあるものですが、ピラミッディングは損失が出るトレードとなってしまった場合、1回で大きな損失になる可能性があることをご理解いただいた上で読み進めていただくと良いかと思います。
その気持ちは痛いほどわかるよ!
その思いを実現させるには、投資法に頼っていては実現できません。
「自分のトレードでの勝ちパターン」を見つけないとむつかしいでしょう!
やり方によっては短期間で大きく稼げますが、資産を失って相場から退場になってしまってはいけませんよね。そうならないためにはメンタルコントロールをしながらトレードができるポジションサイズでトレードして、コツコツ稼いでいく方が現実的だと考えています。
前置きが長くなってすみません。
ピラミッディングの記事を通して大きく損失を出さないようにするために「リスクの高い投資方法とはどのようなものがあるのか」を知っていただきたいと思っています。トレードでプラス収益が安定してきたら、リスクを自分自身と相談した上でピラミッディングを活用できるとさらなる収益アップに上手くつなげることができるかもしれませんね。
リフレクティングピラミッディングとは
リフレクティングピラミッディングとは、最初は建玉数を積み増ししていき、徐々にポジションを決済していきながらポジション量を少なくしていく投資方法です。
日本語では「反射型ピラミッディング」と呼んでいる方もいらっしゃいます。
他のピラミッディングの種類には、「スケールダウンピラミッディング」と「イコールポジションピラミッディング」というものがあり、この「リフレクティングピラミッディング」と合わせると3種類のピラミッディングをご紹介しています。
リフレクティングピラミッディングをイラストで解説いたします。
このイラストの場合、1ロットの積み増しを2回行っているので、最大で保有しているロット数は3ロットです。その後、徐々に決済していくことで、ポジションの一部を利確させて未確定ポジションの利益を最大化させる目的があります。
もちろん、そうできるときは全部のポジションを利益が最大化できるぐらいまでホールドしておくのが一番だね!
でも相場って何が起こるか分からないんだ。
一部を確定させておくことで、メンタル管理にも一役買うんだよ!
少しずつポジションを決済していく理由をイラストを使ってご説明いたします。
徐々に決済する理由
ポジションを全部ホールドしておかずに徐々に決済する理由について解説いたします。
まずはこちらのイラストをご覧ください。
徐々に建玉数を増やし、徐々に決済していくトレーダーの心境のイメージをイラストにしてみました。
「トレーダーの心境」と言いましたが、ちなみにぼくの心境です(笑)
他のトレーダーの方には聞いてませんが、同じようなことを考えてらっしゃる方は多いのではないでしょうか?
プロスペクト理論の記事でお伝えしましたが、人は本質的に『損をしたくない』『利益は早く確定させたい』と考えます。思いの強さは人によって大なり小なり個人差はあるとおもいますが、一般的にはこのようなプロスペクト理論が発動すると言われています。ぼくはFXで収益を上げれている今もプロスペクト理論が発動します。
プロスペクト理論について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
すべてのポジションをホールドしておくと、すべてのポジションが損失になってしまう可能性があります。それは避けたいですよね。
『でも、できるだけ利益は伸ばしたい!』そんな思いがあるので、一部を決済して残りをトレールしていくのです。
徐々に手仕舞いしていくメリットは、メンタル管理にあると思っています。一部を利益として確定させていることがメンタルに余裕を持たせてくれるので、他のポジションをホールドする力になります。
ぼくの経験で言うと『全部のポジションを一番利益が高いところで決済したい!』と思っていた頃は、その思いが強いほど『損したくない』気持ちも強かったから、ポジションをたくさん持っていることが怖くなってポジションをホールドし続けることができなかったんだ。
ちょっと含み益が出たら一括決済しちゃう悪癖から抜け出すことは、結構大変だったよ(涙)
では、実際のチャートでリフレクティングピラミッディングをシミュレーションしてみましょう。
チャートでシミュレーションをしてみよう
実際のチャートを使って解説していきます。
リフレクティングピラミッディングは、チャートから市場心理を読み解く力があるからこそ効果を発揮するピラミッディングです。
エントリーする時点で予め利確目標を定めておいて、その後のシナリオを想定しておかないと上手く利益を伸ばしていくことが難しいでしょう。
このことを頭の片隅に置いておきながらチャートの解説を見ていきましょう。
チャートは米ドル/円の日足チャートです。
最初のポジションを持ったポイントが①です。
①でロングしたとします。すでに①より右側にローソク足で結果が見えていますが、①でエントリーしてから時系列で進んでいくという想定で見ていただけたらと思います。
日足ベースでの利確目標と売買ポイントになる水平線はこちらになります。
一番上の黄色の点線が到達したい利確目標です。
そこに到達するまでに、過去のチャートから反対勢力の勢いが強そうなポイントに目星をつけておきます。それが水色の点線です。
ひとつ目のポイントをブレイクしてきたので、ポジションをひとつ買い増しします。
②でエントリーです。
ダウ理論的に見て、これまでの下降トレンドが一旦崩れた形になったので買い増ししました。
ダウ理論に詳しくなりたい方はこちらの記事をご覧ください。
その次のポイントもブレイクしてきたので③でエントリーします。
その後、大きな売り勢力が観測できたので、ポジションを決済していくことを考えはじめます。
次のレジスタンスラインで跳ね返されたので、ポジションのひとつを決済します。
一部を手動で決済してますが、残りのポジションはトレール中です。
だいぶ利確目標に近づいてきたので、利確目標に一番近いレジスタンスラインで2つ目のポジションを決済します。
かなり利確目標に近いので、残りのポジション2つとも決済しても良いと思います。
しかし、利益を最大化させたい思いと、既にかなりの含み益が出ていることで、1ポジションだけ残して利益をさらに引っ張る作戦です。
惜しくも利確目標まで到達しませんでした。
高値の切り上げができなかったので、3つ目のポジションも手仕舞いします。
これですべてのポジションを手仕舞いしました。
繰り返しになりますが、チャートは日足チャートです。この場合は、すべてのポジションで為替差益だけでなくスワップポイントも獲得できています。
①が一番長くホールドしていますよね。①はエントリーしてから決済するまで約半年以上ホールドしています。実際に計算はしませんが、米ドル/円でもかなりのスワップポイントになっていると思います。おいしいですよね。
- リフレクティングピラミッディングとは、最初は建玉数を積み増ししていき、徐々にポジションを決済していきながらポジション量を少なくしていく投資方法!
- 徐々に手仕舞いしていくとメンタル的に余裕が生まれやすい!
- 市場心理をチャートから読み解ける力が備わってから実践することをおすすめします!
- 建玉数を積み増しすることは、リスクを大きくすることは忘れないでほしいです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?リフレクティングピラミッディングのイメージはつきましたか?
リフレクティングピラミッディングの中身を知ると、簡単に稼げそうなイメージを持たれる方もいらっしゃると思いますが、ピラミッディングという投資方法は、建玉数を積み増ししますのでその分リスクが上がります。
冒頭でリスクについてしっかり目にご説明させていただいたのは、簡単に稼げそうなイメージだけを与えたくなかったためです。
1トレードでポジションを積み増すことは、損失リスクが拡大すると思っておいてほしいです!
チャートを使った解説を見ていると簡単そうに見えませんか?でも、実際はそんなに簡単ではありません。チャートから市場心理を読み解く力があまり備わっていないときにリフレクティングピラミッディングをすると、「どこで積み増ししたらいいのか」とか「どうなったら決済していくのか」などを柔軟に対応していくのが非常に難しい投資方法です。
このことをトレードスタイルで分けて考えると、スイングトレードやデイトレードはまだ実践しやすいですが、スキャルピングでピラミッディングをするのはプロの領域じゃないかなと個人的に考えています。
ポジションを長くホールドして利益を伸ばしたいのにどうしてもスキャルピングのようにすぐに決済してしまう方は、複数の建玉操作をする前に、トータルで損小利大にできるようになってからピラミッディングに挑戦した方が良いと思います。
まずはチャートから市場心理を読み解く力を備えることに注力することをおすすめいたします。
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