変動相場制
変動相場制とは、外国為替相場を人為的に固定せずに市場取引に任せ、基本的には外国為替市場の需要と供給によって為替相場が変動する制度のことを変動相場制と言います。
変動相場制は、別名「フロート制」とも呼ばれます。
変動相場制の対義語は、固定相場制です。固定相場制は別名「ペッグ制」とも呼ばれています。
1971年まで、かつて世界は固定相場制でした。日本円も「1ドル=360円」の固定相場制だったのです。当時、為替レートはIMFが定める「平価」によって決められており、変動幅は上下1%以内に収められていました。
1978年に「平価」が廃止され、1990年代~2000年代にかけて、途上国でも固定相場制を廃止する動きが活発になりました。
上記の通り、変動相場制は基本的には為替相場を市場取引に任せるスタンスですが、現在でも相場が急変した場合に中央銀行が市場介入して為替レートを操作することがあります。
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